ライフデザインコラム

ライフプランは、未来をもっとワクワクさせるための「冒険地図」

ファイナンシャルプランナー 山中 展子さん

「ライフプラン」という言葉を聞くと、どこか重苦しく、将来の不安に備えて「今を我慢する」ためのものだと感じてしまう人は多いのではないでしょうか。実は私もその一人でした。日々、目の前の仕事や、生活の為に奔走し、自分自身の貯蓄や将来については二の次。
そんな私に、ライフプランアドバイザーとして15年のキャリアを持つ山中展子さんは、満面の笑みでこう語りかけてくれました。 「ライフプランは、本当はとても楽しいものなんですよ」。
今回は、山中さんの言葉から、私たちが「未来をワクワクさせていくためのライフプランの考え方」のヒントを探っていきたいと思います。

 

「何でもできるとしたら?」子どものような好奇心から始める

ライフプランを立てる際、多くの人が「今の給料ならこれくらい」「現実的に考えて…」と、最初から自分に制限をかけてしまいます。しかし、山中さんのアドバイスは違います。
「まずは、お金のことや現状を一切考えずに、何がしたいかを考えてみてください。子供の頃に『お医者さんになりたい!』と自由に言っていた、あの感覚です」。
制限を外して「こうなりたい」というゴールをまず決める。そこから逆算して、現実とのギャップを埋めるためのステップを1つずつ見つけていく。それが、山中流の「ワクワクする計画術」の第一歩です。

 

「今」を犠牲にしない、絶妙なバランス感覚
私が一番ハッとさせられたのは、未来のために「今」を充実させることを忘れてはいけない、という教えです。
「大学資金を貯めるために、今、家族で行きたいディズニーランドを諦める。それでは人生、楽しくないですよね? ライフプランとは、今の楽しさと未来への備えのバランスをとることなんです。」
「働くことも楽しい、お金を貯めることも楽しい、そして貯まったお金を使うことも楽しいという、楽しみの連続こそが人生には必要じゃないでしょうか。未来の不確実な不安に怯えるのではなく、楽しみな計画を立て、そのために【必要な守り(保険や仕組み)】を固める。そうすることで、働くモチベーションも自然と湧いてくるんですよね。」

「不安」を分解して、一つずつ解消する
「将来が不安だ」という漠然とした悩み。その正体は、実は「よく分からない」という不確実性にあります。山中さんは、その不安を丁寧に解きほぐす作業をするのが好きなんだとか。
「例えば、健康への不安なら定期的な検査を受けることで解消できますし、教育資金の不安なら、今の公的制度(児童手当など)や様々な種類の積み立てや学資保険などをどう活用し、足りない分をどう資産運用で補うかを具体化すればいいんです。」
何が不安かを1個ずつ解消していけば、実は思っていたほど大したことではないと気づけるようで、『自分で選択できている』という確信が、不安な状態から何とかなるから大丈夫という安心感に変えてくれると気付く方も多いそうです。

 

自分のライフプランを恐れる必要はない!

山中さんとお話しして気づいたのは、彼女自身が「80歳までこの仕事を続けたい、やりたいことはまだまだ沢山ある」と、ご自身のライフプランを誰よりも楽しんでいるのだろうなということでした。
「ライフプランは楽しい。」 その言葉を聞いたときに、自分でも楽しくライフプランを立てられるようになるかもと、少し期待できた感じがしました。そして私も、自分の「本当はやりたいこと」を紙に書き出すことから始めてみようと思いました。皆さんも、未来を恐れるのではなく、最高のエンターテインメントとして自分自身のライフプランを描いてみませんか?