ライフデザインコラム

誰とどこで何を大事にして生きるか――パートナーと互いの幸せを考える

長野市在住の会社員・寺澤哲也さんは、夏は登山とキャンプ、冬はスノーボードと、アウトドアが趣味で、身近な自然を1年を通じて楽しんでいます。昨年8月に同じく登山が趣味の女性と結婚し、この信州で共に生きていこうと将来を話し合っているそうです。妻との出会いと、生まれ育った地元での暮らしについて話を聞きました。

 

共通の趣味である登山を、互いに気遣いながら楽しむ

長野市出身の寺澤さんは高校を卒業後、2年間東京で働いていましたが、異動希望を出して戻ってきて以来、ずっと長野で暮らしてきました。

「東京での2年間は、朝起きて出勤して帰ってきて寝るだけの日々でした。就職した当時は、長野での暮らしと東京での暮らし、それぞれに良いところがあると思っていましたが、東京の人ごみの中にいればいるほど、『やっぱり長野がいいな』という気持ちが大きくなり、戻ってきました」

妻と出会ったきっかけはマッチングアプリ。寺澤さんと同様に登山が好きな女性で、3カ月ほどメッセージのやり取りをして交流した後、直接会うようになり、県内の地附山や根子岳、黒斑山などに一緒に登るようになりました。

妻と共に戸隠・鏡池の近くで

「妻と出会うまでは、会社の先輩と登ったり、一人で行くことが多かったです。二人で行くようになり、僕が荷物を多く持つようにしたり、お互いに気遣いながら登山を楽しんでいます」

実際に会うまでは、真面目な人だという印象だったそうですが、直接会うようになり付き合いを重ねるうちに、ユニークで面白い一面も見られるようになったそうです。1年ほど交際し、昨年結婚しました。

「僕はいま29歳で妻とは同い年なので、そろそろ結婚かなと、自然な感じで結婚に至りました。うちの家族はお互いを干渉しないので、両親に結婚の報告をしたときも『ふーん、そうなんだ』という感じで、ごく自然に祝福してくれました」

結婚前は実家近くのアパートで暮らしていましたが、結婚後は妻が住んでいるアパートに引っ越し、二人暮らしをしています。

 

地元のお祭りなどの地域活動も大切にしながら生きる

寺澤さんは仕事と趣味だけでなく、地域の活動にも積極的に携わっています。中学1年生のころからずっと地元のお祭りに参加し、かき氷をつくったり、毎年秋は焼き芋を担当するのが恒例になっています。

焼き芋を作る寺澤さん

「子どもの頃から地域の人にかわいがってもらって、いつの間にか僕が子どもたちや若者たちに指導する側になりました。地域の人とは、家族ではないけれど他人でもない、というちょうどいい距離感があります。僕は『反抗期がなかった』と言われるのですが、身近な大人が親だけだったら、反抗したと思うのです。近所のおじさんと話していると肩の力を抜くことができました。お祭りにはずっと関わり続けたいですね」

お祭り以外にも、父が入っていたことがきっかけで消防団に入るなど、さまざまな地域活動に携わってきました。「地域の中で多様な人と関わることで世界が広がっていく」――そんな感覚があるからだといいます。

趣味や地域活動でより豊かな暮らしを実現できている長野で、「今はプランター菜園で夏の間にバジルやオクラなどを育てている程度ですが、いずれは家庭菜園ができるような庭のある家に住みたい」という寺澤さん。

妻は農村エリアの出身で、長野県内で田園風景に囲まれたのどかな場所に住もうと、互いに話しているそうです。いずれ子どもが生まれたら家族で登山に行きたいねと、長野での暮らしを自然体で楽しんでいます。