ハピナビコラム

コロナ禍を追い風に!

「私たち、コロナ禍だから結婚できました!」と、30代のお二人が『いい夫婦の日』に入籍しました。男性は街コン、女性はマッチングアプリで20代から3~4年間、婚活していました。出会う事は簡単でもなかなか交際に発展しなかったり、交際しても長続きしなかったりと、結婚までの道のりが果てしなく遠く感じ、「このままでは、30代で結婚するのは難しいかも知れない」という不安が私の相談所に入会されたきっかけでした。

二人ともお見合いを始めてみたものの、1回会うだけで断ってしまう事が多いため、お見合いの後にどんな結婚が自分には良いのか、会話から相手を知る方法など、『結婚できる婚活』をアドバイスし、婚活を卒業する気持ちになってみるように話しました。気持ちも新たに、次のお見合いに向かおうとしていた時です。コロナウイルス感染症拡大で、お見合いを中止する事態になりました。その後、お見合いが再開した時にお二人は出会いました。

驚きましたね、お二人は以前のお見合いとは違い、趣味の話などよりも、価値観を知る為に普段の生活の様子や、家族や仕事の話をしていました。特にコロナ観についての考え方が合った事が大きかったそうです。そんな二人はお見合いからあっと言う間に交際に進み、両家に祝福されて入籍しました。コロナで婚活を休んでいた時に、これまでの婚活を振り返る時間を持ったことで、お見合いしても「なんだかピンとこない」とか、「趣味や話が合わない」とか、「真面目で良い人だとは思うけど、この人でなくても良いかな」と、何も考えずに簡単にお断りしていた事に気付くことができたようです。婚活が再開できたら、「今までと同じ事は繰り返さないで、早く婚活を終わらせたい!」と思うようになったのは、コロナ禍だったからだそうです。

今年は上田市で開催した婚活イベントでは、対面だけでなくオンラインも活用するなど、何組ものカップルが誕生しました。さらに婚活イベントの参加者さんに対してその後のサポートや相談に乗ることで、毎年結婚するカップルが誕生していきます。特に今年の婚活イベント参加者さんの姿勢から感じたのは、「婚活の場が少ないのでチャンスを逃さず頑張ります!」という、コロナ禍での貴重な出会いを大切にしていた事です。

皆さんも『婚活卒業!』を目指して、出会いを大事にしてください。

しあわせ本舗 代表 若井順子氏
結婚相談を始めて16年、これまでに会員同士や婚活イベントから300組以上の独身者を結婚に導びいている。長野市・上田市・諏訪市他各地で、婚活者や親御さんに向けての講演やセミナーを開催している。