2025.11.19 / 褒め方・叱り方
「叱る」とは「導く」こと―子どもとの信頼を築く言葉選び

子どもを叱るとき、どうしても感情的になってしまうことがありますよね。子どもの事を考えればこそ、本気だから怒りも沸くものです。大切なのはそのあと。叱ったまま終わらせるのではなく、「でもやりたかったんだよね」「また今度一緒にやろうね」といったフォローを添えることで、子どもは“嫌われて叱られた”のではなく、“自分を想って叱ってくれた”と感じられるものです。
私たちの施設での支援でも同じです。「叱る=伝える」と考えるようにしています。頭ごなしではなく、その子の気持ちをくみ取りながら注意をする。そして、「どうして叱られたのか」「そのときどう感じたのか」を一緒に振り返る時間を持つことで、子ども自身が自分の行動を見つめ直せるようになっていきます。始めは難しくても徐々に、子どもの叱られ方も変わっていくと感じられるようになっていきます。この時間を持つことで、親や大人にとっても、感情的に止められない怒りがトーンダウンしていく冷却時間にもなりますから一石二鳥ですね。
叱るとは、決して感情の発散ではなく、相手を導くための行為。そこに“思いやり”と“愛情”があれば、叱ることは信頼を深めるきっかけにもなるのです。
(取材協力:特定非営利活動法人キッズウィル 理事長 福島百子さん)









